勤怠管理・給与計算システムとマニュアル車

「絶滅危惧種」と言われることもありますが、実は私はマニュアル(MT)車が大好きです。

現在は乗れていませんが(妻の理解を得られないので( ;; ))、かつては5速MTの車を運転していました。

現代ではほとんどの車はオートマ(AT)です。運転が楽ですし、ハイブリッドや電気自動車ならAT一択になってしまいますね。

勤怠管理と給与計算を車の運転に例えると

勤怠管理や給与計算のシステムがない時代には、エクセルで、あるいはもっと前の時代には紙と鉛筆と電卓で集計や計算をしていました。車に例えるとマニュアルです。自力で操作しなければなりません。

紙のタイムカードや勤怠記録を見て、どの勤怠項目に分類して集計するのか、給与計算の項目にどのように反映するのか、社会保険料の控除額はどうやって計算するのか―これらを知らないとできません。

一方で、勤怠を自動集計して給与計算にもインポートできるシステムは、車に例えるとオートマです。AT車が自動でギアチェンジしてくれるように、自動で勤怠項目を集計して、給与計算システムにも反映してくれます。

これまでのブログでも申しておりますように、勤怠と給与計算をオートマティック化すると、大きく経営効率が上がります。

 

勤怠管理と給与計算の基本は”マニュアル車”

私は勤怠と給与システムの導入を推進しておりますが、その初期設定と運用―言わばAT化するための組み立てには、実は、紙と鉛筆でも計算できるぐらいの知識と技能が必要になります。

初期設定には、”設計図”を参照して、事業所様の実態をヒアリングしながら、オンデマンドで機構を組み立てていきます。設計図とは、労働法規や就業規則、雇用契約などです。まずはこれらへの理解が必要になります。

初期設定後、順調な時はオートマティックな運用をすることができます。こうなると事業主様の時間を大幅に短縮して、他の生産的な仕事にリソースを使えるでしょう。

しかし、何かこれまで想定していなかった事が起きた時には、基本動作に立ち返って思考することが求められます。

「今までに無い勤務パターンの人が入社した。その設定は?」

「給与額が大きく変わった。何をすべき?」

「従業員がケガをして出勤できなくなった。どう対応する?」

勤怠管理や給与計算を続けていくと、「こういう場合はどうするの?」というケースに直面することがよくあります。そんなイレギュラーな時はやはり、労働法規の知識を駆使して事業所様毎に対応していくことになります。

勤怠管理システムというAT車はとても便利で業務を大幅に効率化してくれます。

それは間違いないのですが、これを設定し使いこなすのはあくまでも人であって、MT車のような操作も必要であること。これもまた事実なんだと思います。

 

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